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周南の「赤鬼」営業再開 「焼めん」「ぞうすい」など先代の味受け継ぐ

山口の郷土料理・瓦そばをヒントに作られた「焼めん」

山口の郷土料理・瓦そばをヒントに作られた「焼めん」

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 昨年8月末に閉店した老舗料理店「赤鬼」(周南市西松原3、TEL 0834-31-2379)が1月4日、営業を再開した。

旧国道2号沿いにある馴染みの看板

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 同店は、先代の小沢正則さんが47年前に創業。山口の郷土料理・瓦そばをヒントに、ワカメを練り込んだ麺をジンギスカン鍋に載せ、焼き卵、牛肉、のりをちりばめた「焼めん」と「ぞうすい」の専門店として、地域の人々に愛されていた。店内には、客から土産でもらったという「赤鬼」の面が壁面のあちらこちらに飾られるなど、長年培った客との交流が現れている。78歳という高齢にも負けず、厨房(ちゅうぼう)に立ち続けてきた小沢さんだったが、昨年ころから体力の限界を感じはじめ、昨年8月末、常連客に惜しまれつつ、のれんを下した。

 営業を再開に当たり店長を務めるのは、山陽小野田市出身の神原圭さん。神原さんは、周南市内の会社に勤めながらも、長年飲食店を開業したいと思っていた。知人らから、同店の閉店を惜しむ声を耳にする中、営業再開する話が浮上。願ってもないチャンスと思い、店長に名乗り出たという。営業再開までの3カ月間、小沢さんのもとで修業し、提供していた全メニューをマスターした。

 メニューはこれまでと変わらず、「焼めん」(牛肉=1人盛り1,150円、カツオ=同950円)、「ぞうすい」(玉子=730円、山菜=780円、シャケ=980円)、「焼めし」「カレー」(以上600円)など。

 神原さんは「営業再開のうわさを耳にし、連日常連さんらが訪れてくれていてうれしい。店名は知っているけど、まだ食べたことがないというお客さんにもこれを機に食べに来ていただけたら。『周南のソールフード』と呼んでもらえるよう、小沢さんが、これまで築いてきた味と信頼を引き継いでいきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~15時、17時~21時。水曜定休。

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