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周南で林忠彦賞写真展・初沢亜利さんがコロナ禍の東京を撮影

写真を説明する初沢亜利さん

写真を説明する初沢亜利さん

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 第30回林忠彦賞を受けた写真家・初沢亜利さんの写真展「東京二〇二〇、二〇二一」が6月10日、周南市美術博物館(周南市花畠町、TEL 0834-22-8880)で始まった。

2020.5.29 北青山3丁目 コロナウイルスのような公園の遊具

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 戦後の写真界に影響を与えた周南市出身の写真家、故・林忠彦さんの功績をたたえ、写真文化の振興を目的に周南市と公益財団法人周南市文化振興財団が1991(平成3年)年度に創設した林忠彦賞。「社会は心を撃つ写真を探しています」をキャッチフレーズに、時代を象徴する写真作品を毎年プロ・アマ問わず募集している。2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため募集を中止し、第30回は、2020年と2021年に発表された作品を募集対象とした。

 117点の応募作品の中から選ばれた初沢さんの写真集「東京二〇二〇、二〇二一」(徳間書店出版)は、コロナ禍の東京の様子を2年間にわたって追いかけた写真作品を収録する。写真展では、人通りの途絶えた街並みや広場、中止になったイベント、マスクをして無邪気に遊ぶ子どもの様子など80点を展示する。

 初沢さんは「20年、30年先の将来、この時代を振り返った時どのように評価されるか、将来の視点で撮影してきた写真。東京から遠く離れた周南ではまた違った感覚で作品を見ていただけると思うと、皆さんの感想がとても楽しみ」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。入場無料。月曜休館。6月19日まで。

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