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周南・創業200年の酒蔵「はつもみぢ」がブランドリニューアル 次の100年見据え

ラベルも新しくなった日本酒を持つ原田社長

ラベルも新しくなった日本酒を持つ原田社長

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 周南市の酒蔵「はつもみぢ」(山口県周南市飯島町1、TEL 0834-21-0075)が7月1日、リニューアルしたコーポレートマークや酒のラベル、新商品などを発表した。

ラベルデザインが新しくなった代表銘柄「原田」 季節限定の日本酒「ナツ」も

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 江戸時後期の1819年に創業した同酒蔵は、周南市の中心市街地・徳山の繁華街に蔵を構える。1985(昭和60)年に酒造を休止したが、原田康宏社長自らが12代目杜氏となり、2005(平成17)年に酒造を再開。徹底した温度管理の下、年間を通して酒を造る四季醸造の酒蔵で、県内産酒米のみを使い純米酒を製造・販売する。

 2019年に創業200周年を迎え、次の100年に向け新たな決意を示そうとリブランディングを実施。同酒蔵の大義を「移りゆく自然を日本酒で届ける」とし、新ブランドのコンセプトを「あなたの季節になる造り酒屋」と決定した。「山々」「太陽・光」「移ろい」をモチーフにした新ブランドマークは、周南市大津島に移住した埼玉県出身のデザイナー松田翔剛さんが制作した。

 この日、徳山駅前図書館で行われた報道関係者向け発表で、原田社長は「コロナ禍となり、人々の価値観やライフスタイルが大きく変わっている。酒造業界、飲食業も大変な打撃を受けているが、このリブランディングを通じ、お酒の良さを広め、お酒を飲む場の大切さを訴えていくことが、私たち酒蔵の発展にもつながって行くと思う」と話した。

 併せて、四季醸造の利点を生かした季節限定酒の販売やネット通販の立ち上げ、熟成やブレンドなど新しい挑戦に取り組む数量限定の新ブランド「て、咲く」などを発表した。

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