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周南「山陽観光」がコンテナでキクラゲ栽培 プリプリ食感の生キクラゲ販売も

生キクラゲを持つ藤井社長

生キクラゲを持つ藤井社長

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 温浴施設「バーデンハウス三丘」を運営する「山陽観光」(周南市小松原、TEL 0833-91-1800)が現在、キクラゲ栽培に取り組んでいる。

キクラゲが育つコンテナ内の様子

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 新型コロナウイルスの影響で業績が落ち込む中、新規事業として立ち上げた同栽培。同社では昨年11月、全国各地でキクラゲの栽培や技術指導を展開する「日本きくらげ」(東京都中央区)から栽培用コンテナを3基導入。同施設のグラウンドゴルフ場跡に設置、地下水をくみ上げ、昨年12月から栽培を行っている。

 キクラゲの菌床は、コンテナ内に設置したカメラやセンサーなどをインターネットで結び、温度や湿度を管理。発育状況をモニタリングしながら、1~1.5カ月をかけ栽培する。社長の藤井貴行さんは「本来、春から夏にかけて旬を迎えるキクラゲだが、IoT技術を活用しながらコンテナ内で菌床栽培することで、年間通じて安定的に栽培できる」と話す。

 藤井社長によると、現在コンテナ1基につき年間約3.5トンが収穫できるといい、年間約10.5トンの生産が当面の目標という。収穫したキクラゲは「日本きくらげ」のブランド名で、生キクラゲのほか、乾燥やスライスなど加工し販売する。今後はつくだ煮など加工品の商品開発にも力を入れる方針という。

 藤井社長は「生キクラゲは流通量も少なく、食べたことがないという人も多いが、プリプリとした食感が特徴で鍋の具材にもお薦め。1月末に初出荷したが、とても好評だった。今後は生産量を増やし、スーパーや飲食店、食品加工会社などに販路を広げていきたい」と意気込む。

 「日本きくらげ」は、「バーデンハウス三丘」のほか、周南市大河内のレストラン「ビストロ四季音」「道の駅ソレーネ周南」「里の厨」、JA山口県の直売所「菜さい来んさい」下松店・光店 ・三田川店で販売する。価格は、生キクラゲは50グラム=220円、100グラム=390円、乾燥キクラゲは30グラム=1,170円。

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